Table Of ContentAlice's Adventures in Wonderland: Japanese http://www.genpaku.org/alice01/alice01j.html
不不不不思思思思議議議議のののの国国国国ののののアアアアリリリリスススス
Alice's Adventures in Wonderland
ルイス・キャロル 著
翻訳: 山形浩生<[email protected]>
挿画:ジョン・テニエル(画像はpng形式なので、一部のブラウザではQuicktimeなどpng対
応プラグインが必要かも)
PostScript+tar+gzip版はhttp://www.genpaku.org/alice01/alice01j.tgz
pdf版はhttp://www.genpaku.org/alice01/alice01j.pdf
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© 1999 山形浩生
プロジェクト杉田玄白 正式参加作品。詳細はhttp://www.genpaku.org/を参照のこと。このworkは、
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされている。 著作権者名を残し、この同一条
件下で公開する限りにおいて、訳者および著者にたいして許可をとったり使用料を支払ったりする
こといっさいなしに、商業利用を含むあらゆる形で自由に利用・複製・改変が認められる。(「同一条
件下」だから、「禁無断複製」とかいうのはダメだぞ)
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目目目目次次次次
巻頭詩
第 1 章 うさぎの穴をまっさかさま
第 2 章 涙の池
第 3 章 がくがくかけっことながいお話
第 4 章 うさぎ、小さなビルをおくりこむ
第 5 章 いもむしの忠告
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第 6 章 ぶたとコショウ
第 7 章 キチガイお茶会
第 8 章 女王さまのクロケー場
第 9 章 にせウミガメのお話
第 10 章 ロブスターのカドリーユおどり
第 11 章 タルトをぬすんだのはだれ?
第 12 章 アリスのしょうこ
訳したやつのいろんな言い訳
巻巻巻巻頭頭頭頭詩詩詩詩
それは黄金の昼下がり
気ままにただようぼくら
オールは二本ともあぶなげに
小さな腕で漕がれ
小さな手がぼくらのただよいを導こうと
かっこうだけ申し訳につけて
ああ残酷な三人!こんな時間に
こんな夢見る天気のもとで
どんな小さな羽さえもそよがぬ
弱い息のお話をせがむとは!
でもこの哀れな声一つ
三つあわせた舌に逆らえましょうか?
居丈だかなプリマがまずは唱える
その宣告は「おはじめなさい」
すこし優しげに二番手の希望
「でたらめをいれること」
そして三番手が語りをさえぎること
一分に一度以上ではないにせよ
すぐに、とつぜんの沈黙が勝り
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想像で彼女らが追いかける
夢の子が奔放で新しい謎の地を
動き回るのを追って
鳥や獣と親しく語る――
そしてそれを半ば真に受け
そしてやがて、お話が渇えると
想像の井戸も枯れ
そして疲れた語り手が
肩の荷をおろそうとすれば
「つづきはこんど――」「いいいいままままががががこんどよ!」
と声たちがうれしそうにさけぶ。
かくして不思議の国のお話がそだち
ゆっくり、そして一つ一つ
その風変わりなできごとがうちだされ――
そして今やお話は終わり
そしてみんなでおうちへと向かう
楽しい船乗りたちが夕日の下で
アリス! 子どもじみたおとぎ話をとって
やさしい手でもって子供時代の
夢のつどう地に横たえておくれ
記憶のなぞめいた輪の中
彼方の地でつみ取られた
巡礼たちのしおれた花輪のように
目次にもどる
1. ううううささささぎぎぎぎのののの穴穴穴穴ををををままままっっっっささささかかかかささささまままま
アリスは川辺でおねえさんのよこにすわって、なんにもすることがないのでとても退屈(たいくつ)し
はじめていました。一、二回はおねえさんの読んでいる本をのぞいてみたけれど、そこには絵も会
話もないのです。「絵や会話のない本なんて、なんの役にもたたないじゃないの」とアリスは思いま
した。
そこでアリスは、頭のなかで、ひなぎくのくさりをつくったら楽しいだろうけれど、起きあがってひな
ぎくをつむのもめんどくさいし、どうしようかと考えていました(といっても、昼間で暑いし、とってもね
むくて頭もまわらなかったので、これもたいへんだったのですが)。そこへいきなり、ピンクの目をし
た白うさぎが近くを走ってきたのです。
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それだけなら、そそそそんんんんななななににににめずらしいことでもありませんでした。さらにアリスとしては、そのうさぎが
「どうしよう! どうしよう! ちこくしちゃうぞ!」とつぶやくのを聞いたときも、それがそそそそんんんんななななににににへん
てこだとは思いませんでした(あとから考えてみたら、これも不思議に思うべきだったのですけれど、
でもこのときには、それがごく自然なことに思えたのです)。でもそのうさぎがほんとうに、チチチチョョョョッッッッキキキキのののの
ポポポポケケケケッッッットトトトかかかからららら懐懐懐懐中中中中時時時時計計計計(かかかかいいいいちちちちゅゅゅゅううううどどどどけけけけいいいい)ををををととととりりりりだだだだししししててててそれをながめ、そしてまたあわててかけだし
たとき、アリスもとびあがりました。というのも、チョッキのポケットなんかがあるうさぎはこれまで見
たことがないし、そこからとりだす時計をもっているうさぎなんかも見たことないぞ、というのに急に
気がついたからです。そこで、興味(きょうみ)しんしんになったアリスは、うさぎのあとを追っかけて
野原をよこぎって、それがしげみの下の、おっきなうさぎの穴にとびこむのを、ぎりぎりのところで見
つけました。
次の瞬間(瞬間)に、アリスもそのあとを追っかけてとびこみました。いったいぜんたいどうやって
そこから出ようか、なんてことはちっとも考えなかったのです。
うさぎの穴は、しばらくはトンネルみたいにまっすぐつづいて、それからいきなりズドンと下におり
ていました。それがすごくいきなりで、アリスがとまろうとか思うひまもあればこそ、気がつくとなにや
ら深い井戸みたいなところを落っこちているところでした。
井戸がとっても深かったのか、それともアリスの落ちかたがゆっくりだったのかもしれません。だっ
てアリスは落ちながら、まわりを見まわして、これからどうなっちゃうんだろうと考えるだけの時間が
たっぷりあったからです。まずは下をながめて、どこに向かおうとしているのかを見きわめようとしま
した。でも暗すぎてなにも見えません。それから井戸の横のかべを見てみました。するとそこは、食
器だなと本だなだらけでした。あちこちに、地図や絵がとめ金に引っかけてあります。アリスは通り
すがりに、たなの一つからびんを手にとってみました。「マーマレード」というラベルがはってありま
す。が、空っぽだったので、とてもがっかりしてしまいました。下にいる人を殺したくはなかったので、
びんを落とすのはいやでした。だから落ちる通りすがりに、なんとか別の食器だなにそれを置きまし
た。
アリスは思いました。「でもこんなに落ちたあとなら、もう階段をころげ落ちるなんて、なんとも思わ
ないわよ! おうちじゃみんな、あたしがすごく勇敢(ゆうかん)だと思うでしょうね! ええ、おうちの
てっぺんから落っこちたって、もう一言も文句を言わないはずよ」(そりゃまあそのとおりでしょうけ
ど)
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下へ、下へ、もっと下へ。このままいいいいつつつつままままででででももももずずずずっっっっとととと落ちてくのでしょうか? 「いままでもう何マイ
ルくらい落ちたんだろ」とアリスは声に出して言いました。「そろそろ地球のまん中くらいにきたはず。
えーと、そうなると四千マイルくらい落ちたことになる、のかな――」(つまりね、アリスは教室の授業
で、こんなようなことをいくつか勉強していたわけ。で、このときはまわりにだれもいなかったから、も
の知りなのをひけらかすにはああああままままりりりりつごうがよくはなかったんだけれど、でもこうして暗唱してみる
と、いいれんしゅうにはなったってこと)「――そうね、きょりはそんなもんね――でもそれだと、緯度
(いど)や経度(けいど)はどこらへんにきたのかしら」(アリスは緯度(いど)や経度(けいど)ってのがな
んなのか、まるっきり見当もついてなかったけれど、でも口にだすのにかっこいい、えらそうなことば
だと思ったわけね)
しばらくして、アリスはまたはじめました。「このまま地球をドンッとつつつつききききぬぬぬぬけけけけてててて落ちちゃうのか
な! 頭を下にして歩く人たちのなかに出てきたら、すっごくおかしく見えるでしょうね! それってた
とえば日本とかだとあるぜん人、だっけ――」(ここではだれも聞いてる人がいいいいななななくくくくてててて、アリスはむし
ろホッとしたんだ。だってどう考えても正しいことばには聞こえなかったし)「――でも、国の名前はだ
れかにきかないと。あの、奥さま、ここってニュージーランドでしょうか、オーストラリアでしょう
か?」(そしてアリスは、しゃべりながらおじぎをしようとした――宙を落っこちながら会会会会釈釈釈釈ををををすすすするるるるなん
て、考えてもごらんよ! きみならそんなこと、できると思う?)「そしたらその方、そんなことを聞くな
んて、あたしのことをすごくバカな女の子だと思っちゃうわ! だめだめ、そんなこと聞いちゃ。どっ
かに書いてあるのが見つかるかもしれない」
下へ、下へ、もっと下へ。ほかにすることもなかったので、アリスはまたしゃべりだしました。「今
夜、ダイナはあたしがいなくてさびしがるでしょうね!」(ダイナってのはねこ。)「お茶の時間に、み
んなダイナのミルクのお皿を忘れないでくれるといいけど。かわいいダイナ! おまえがいっしょに
ここへいてくれたらいいのに! 空中にはネズミはいないみたいだけれど、コウモリがつかまるかも
しれないわよ、コウモリってすごくネズミみたいなんだから。でもねこってコウモリ食べるのかな?」
そしてここで、アリスはいささか眠くなってきて、ちょっと夢うつつっぽい感じで、こうつぶやきつづけ
ました。「ねこってコウモリ食べる?ねこ、コウモリ食べる?」そしてだんだん「ねこうもりって食べ
る?」とも。だって、どの質問にも答えられないので、どれをきいてもあんまりちがわなかったのです
ね。うつらうつらしてきて、ダイナと手に手をとって歩いている夢を見はじめました。そしてその中で、
とても真剣にこうきいています。「さあダイナ、正直におっしゃい。おまえ、コウモリ食べたことある
の?」とそのときいきなり、ズシン!ズシン!アリスは小枝と枯れ葉の山のてっぺんにぶつかって、
落ちるのはもうそれっきり。
けがはぜんぜんなくて、すぐにとび起きました。見上げても、頭上はずっとまっ暗。目の前にはま
た長い通路があって、まだ白うさぎがその通路をあわてて走っていくのが見えました。これは一刻も
むだにできません。アリスはびゅーんと風のようにかけだして、ちょうどうさぎがかどを曲がりしなに
「やれ耳やらヒゲやら、こんなにおそくなっちゃって!」と言うのが聞こえました。そのかどをアリスが
曲がったときには、かなり追いついていました。が、うさぎがどこにも見あたりません。そこは長くて
天井のひくいろうかで、屋根からランプが一列にぶら下がって明るくなっていました。
そのろうかはとびらだらけでしたが、どれも鍵がかかっています。アリスは、ろうかの片側をずっと
たどって、それからずっともどってきて、とびらをぜんぶためしてみました。どれも開かないので、ア
リスはろうかのまん中をしょんぼり歩いて、いったいどうやってここから出ましょうか、と思案するの
でした。
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いきなり、小さな三本足のテーブルにでくわしました。ぜんぶかたいガラスでできています。そこに
は小さな金色の鍵がのっているだけで、アリスがまっ先に思ったのは、これはろうかのとびらのどれ
かに合うんじゃないかな、ということでした。でもざんねん! 鍵穴が大きすぎたり、それとも鍵が小
さすぎたり。どっちにしても、とびらはどれも開きません。でも、二回目にぐるっとまわってみたとこ
ろ、さっきは気がつかなかったひくいカーテンがみつかりました。そしてそのむこうに、高さ40センチ
くらいの小さなとびらがあります。さっきの小さな金色の鍵を、鍵穴に入れてためしてみると、うれし
いことにぴったりじゃないですか!
あけてみると、小さな通路になっていました。ネズミの穴くらいの大きさしかありません。ひざをつ
いてのぞいてみると、それは見たこともないようなきれいなお庭につづいています。こんな暗いろう
かを出て、あのまばゆい花だんやつめたいふん水の間を歩きたいなぁ、とアリスは心から思いまし
た。でも、その戸口には、頭さえとおらないのです。「それに頭はとおったにしても、かたがないとあ
んまり使いものにならないわ」とかわいそうなアリスは考えました。「ああ、望遠鏡みたいにちぢまれ
たらな! できると思うんだ、やりかたさえわかれば」というのも、近ごろいろいろへんてこりんなこと
が起こりすぎたので、アリスとしては、ほんとうにできないことなんて、じつはほとんどないんだと思
いはじめていたのです。
その小さなとびらのところで待っていてもしかたないので、アリスはテーブルのところに戻りまし
た。別の鍵がのってたりしないかな、となかば期待していたのです。あるいは少なくとも、望遠鏡み
たいにちぢまるやりかたを書いた、規則の本でもないかな、と思いました。するとこんどは、小さなび
んがのっかっていて(「これってさっきはぜったいになかったわよねえ」とアリスは言いました)、そし
てびんの首のところには紙のふだがついていて、そこに「のんで」ということばが、おっきな字できれ
いに印刷されていました。
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「のんで」は結構なのですけれど、でもかしこいアリスは、そそそそんんんんななななここここととととををををあわててするような子では
ありません。「いいえ、まずちゃんと見てみようっと。『毒』とか書いてないかどうか、たしかめるんだ」
とアリス。というのも、お友だちに教わったかんたんな規則をまもらなかったばっかりに、やけどをし
たり、野獣に食べられちゃったりした子供たちについて、すてきなお話をいくつか読んだことがあっ
たからです。そういう規則というのは、たとえばまっ赤にやけた火かき棒をあんまり長くにぎっている
とやけどをするよ、とか、指をナイフでととととぉぉぉぉっっっっててててももももふかく切っちゃったら、たぶん血が出てくるよ、とか
ですね。そして『毒』と書いてあるびんの中身をたくさんのんだら、たぶんまちがいなく、いずれ困っ
たことになるよ、というのも、アリスはぜったいにわすれなかったのでした。
でも、びんには「毒」とは書いてあああありりりりまままませせせせんんんんででででししししたたたた。そこでアリスは、ためしに味見をしました。そし
てそれがとってもおいしかったので(どんな味かというと、チェリータルトと、カスタードと、パイナップ
ルと、しちめんちょうローストと、トフィーと、熱いバターつきトーストをまぜたような味ね)、すぐにそ
れをのみほしてしまいました。
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* * * * *
「へんなの、へーんなの!」とアリス。「あたし、望遠鏡みたいにちぢまっちゃってるのね」
そしてたしかにそのとおり。アリスはいまや、身のたけたったの25センチ。これであの小さなとびら
をとおって、あのきれいなお庭にいくのにちょうどいい大きさになったと思って、アリスは顔をかがや
かせました。でもまず、もう何分かまってみて、もっとちぢんじゃわないかどうかたしかめました。これ
8 sur 93 17/09/2010 13:17
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はちょっと心配なところでした。「だってあたしがロウソクみたいに、ぜんぶ消えちゃっておしまいにな
るかもしれないでしょ」とアリスはつぶやきました。「そうなったらあたし、どうなっちゃうんだろ」そして
アリスは、ロウソクをふき消したあとで、ロウソクの炎がどんなようすかを想像してみようとしました。
というのも、そんなものを見たおぼえがなかったからです。
しばらくして、それ以上なにもおきないのがわかって、アリスはすぐにお庭にいこうときめました。
でもかわいそうなアリス、ざんねんでした!とびらのところにきてみると、あの小さな金色の鍵をわ
すれてきたのに気がついたのです。そしてテーブルのところに戻ってみると、ぜったいに手がとどき
ません。ガラスごしに、とてもはっきりと見えてはいます。アリスはがんばってテーブルの脚をよじの
ぼろうとしましたが、つるつるでだめです。そしてがんばったあげくにつかれきって、かわいそうなこ
の子は、すわって泣き出してしまいました。
「こら、そんなふうに泣いてちゃだめだぞ!」とアリスは、ちょっときびしく自分に言いきかせまし
た。「いいわね、いますぐ泣きやみなさい!」アリスが自分にする忠告は、とてもりっぱなものが多い
のです(そのとおりにすることはほとんどなかったんだけどね)。そしてときどきは、自分をきびしくし
かりすぎて、涙が出てくるほどでした。いちどなんか、自分相手にやっていたクロケーの試合でいん
ちきをしたので、自分の耳をぶとうとしたくらい。というのも、このふうがわりな子は、一人で二役を
やるのがとても好きだったからです。「でもいまじゃ、二役をやってみてもしょうがないわよね。だって
あたしはもうほとんど残ってなくて、まともな人間一人にも足りないくらいなんだもの!」とかわいそう
なアリスは考えました。
やがて、テーブルの下の小さなガラスのはこが、アリスの目にとまりました。あけてみると、中には
とってもちっちゃなケーキが入っていて、ほしぶどうで「たべて」ときれいに書いてあります。「食べ
ちゃおうっと」とアリス。「これで大きくなれたら、鍵に手がとどくでしょ。小さくなるようなら、とびらの
下からもぐれるな。だからどっちにしてもあのお庭には行けるわけよね。あたしはどっちだっていい
わ!」
ちょっと食べてみて、アリスは心配そうに自分に言いました。「どっちかな?どっちかな?」そして
頭のてっぺんに手をやって、自分がどっちにのびているかを確かめようとします。ところが同じ大き
さのままだったので、アリスはとってもびっくりしました。そりゃたしかに、ふつうはケーキを食べると
そうなるのですが、アリスはへんてこりんなことを期待するのになれすぎちゃっていたもので、人生
がふつうのやり方でつづくなんていうのは、すごくつまんなくてばかばかしく思えたのです。
そこでアリスはそのままつづけて、じきにケーキをたいらげてしまいました。
* * * * *
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2. 涙涙涙涙のののの池池池池
9 sur 93 17/09/2010 13:17
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「チョーへん!」とアリスはさけびました(びっくりしすぎて、ちゃんとしたしゃべりかたを忘れちゃっ
たんだね)。「こんどはこの世で一番おっきな望遠鏡みたいに、ぐんぐんのびてる! 足さん、さよな
ら!」(だって足を見おろしたら、もうほとんど見えなくなっていて、どんどん遠くなっているのでし
た)。「ああ、かわいそうな足さん、これからだれが、くつやストッキングをはかせてあげるんだろう。
ああああたたたたししししににににははははぜったいにむりなのはたしかね! すっごく遠くにいすぎてて、あなたたちのことにはか
まってられないの。できるだけ自分でなんとかしてね:――でも、親切にしといてあげないと」とアリ
スは思いました。「そうしないと、あたしの行きたいほうに歩いてくれないかも! そうねえ。クリスマ
スごとに、新しいブーツをあげようっと」
そしてそれをどうやろうか、アリスはほんとに計画をはじめました。「運送屋さんにおねがいしない
と。でもすっごく変でしょうね、自分の足におくり物をおくるなんて!それにあて先もずいぶんとおか
しなものになるな。
だだだだんんんんろろろろののののかかかかななななああああみみみみ付付付付近近近近
じじじじゅゅゅゅううううたたたたんんんん気気気気付付付付
アアアアリリリリススススのののの右右右右足足足足閣閣閣閣下下下下へへへへ
((((アアアアリリリリススススのののの愛愛愛愛ををををここここめめめめてててて))))
あらあらあたし、なんてばかげたことを言ってるんだろ!」
ちょうどそのとき、頭がろうかの天井にぶつかりました。もうそのとき、アリスは身長三メートルに
なっていたので、すぐに小さな金色の鍵を手にとって、お庭へのとびらへといそぎました。
10 sur 93 17/09/2010 13:17